
声を取り戻す 「Voice Retriever」
さまざまな理由で声を出せなくなってしまった方々との出会いがきっかけで、私たちが開発した
「Voice Retriever(ボイスレトリーバー)」。
口の中で音を鳴らし、話すように口を動かすことで、「声」を出すことやコミュニケーションをサポートするためのものです。
声を取り戻すことへの願いを込めて名付けました。
Voice Retrieverご紹介動画
Voice Retrieverを
オタマトーン(©︎MAYWA DENKI、販売元:(株)キューブ)というトイ楽器とつないでご紹介しています。
声が出るしくみ
そもそも、私たちが「声を出す」「話す」しくみとは?

① のどにある声帯で、原音が作られる

② のど~口を通過する際に、音色(母音、音の高低)が変えられる

③ さらに口の動きでアクセント(子音)が付けられる=構音

④ それらが繰り返されて、いろいろな音、つまり言葉が作られる
Voice Retrieverのしくみ
私たちが「声を出す」「話す」しくみを、より自然に実現可能です!

① 原音を模した音源がコントローラーで作られる

② マウスピース内のスピーカーから音源を再生

③ 通常通り口を動かして構音

④ それらが繰り返されて、いろいろな音、つまり言葉が作られる
話すための従来の道具
「電気式人工喉頭」との違い

現在、声を失ってしまった方々が機械の力を借りて声を出す場合には、「電気式人工喉頭(でんきしきじんこうこうとう)」と呼ばれるものを使用しています。
これは、振動音を鳴らす機械をあごの下にあてながら口を動かすことで声を作り出すものです。
音の鳴る機械をのどの外からあてるため、ノイズが大きく、声が聞き取りづらいこと、音が人工的なこと、練習が必要であること、機械をのどに当てる必要があることなどといった特徴があります。
私たちの「Voice Retriever」は、
原音を体内で鳴らし、患者さんにとってより使いやすく、かつ、患者さんと接する方々にもより聞き取りやすい声を目指して、開発を進めています。
Voice Retriever for iOS
簡単な画面操作でVoice Retrieverに抑揚を付けられるようなアプリケーションを開発しました。

Voice Retriever
提供までの流れ
Voice Retrieverはマウスピース型のデバイスです。
歯科医師が、皆様お一人お一人に専用のマウスピースをお作りいたします。
① お申し込み、歯科医院をご紹介

Voice Retrieverご注文ページ(下記)より、お申込みいただくことでご注文できます。
お申込みいただいたのち、担当者より患者様のお住いの地域などから、最適な提携歯科医院をご紹介いたします。
② 歯科医院にて診察、歯型取り

ご紹介した歯科医院に行っていただき、そこでVoice Retriever適応かどうかの判断と、適応の場合はマウスピース用の歯型取りをします。
※口腔内の状態により、型をとる前に虫歯治療・入れ歯の調整・歯周病治療(クリーニング)などが必要になる場合があります。従って初回の来院で型取りまで進めない可能性があります。詳しくは歯科医師とご相談をお願いします。
③ 完成品を歯科医院でお渡し

マウスピースは最短2週間で完成します。
歯科医院にて最終調整を行いお渡しとなります。